生活必需品購入や学校通いには遠出が必要な店舗家族の住まい
大都市部のオフィス街にサラリーマン相手の食堂等、店舗が残っている所があります。元々は住民の住まいが数多くあってどこにでもある住宅や商店の混在した地域だったので、他にも八百屋や魚屋あるいは乾物屋など、住民が日常生活に必要な品物を売る店舗が揃って商店街を構成していた地域でした。ところが、オフィス街が次第に広がりだして高層ビルの林立が始まると生活しづらくなったために住宅地の減少につながったわけです。住民が減りだすと客の減少が始まったので、このような商店街では閉店する店舗が続出し、ついに、オフィスに平日だけ働くサラリーマン相手の食堂や弁当売りだけが残った地域の姿なのです。オフィス街には平日の昼食や夜の宴会などの需要が多いので、食堂や弁当屋を開く商店主家族が住まいを構えて暮らしているのです。
しかしながら、周辺には生活必需品を売る店だけでなく小中学校、その他等公的施設がないので、バスや電車で遠くまで出かけなければならない不便さを我慢しながら暮らしているようなのです。特に、子供たちは遠くまで学校通いすることができてもオフィス街には遊び場や公園もなく、子供の遊び相手の友達が周辺にいないので、学校外の生活がまともにできない状態が想像できるのです。このような生活環境でも子供たちがたくましく成長しているのか、心配になります。