住まい購入が遅ければ返済期間に注意が必要
20代で自分の住まいを手に入れられる人は稀だと思います。住まいを購入するのはデータから見ても30代半ば~40代前半が最多です。結婚して子供ができ、仕事も安定してきた、子供がある程度大きくなってきて住まいが手狭になってきた、という住まい購入を決意する出来事がちょうど起こりやすいタイミングなのでしょう。しかも最近は晩婚化が進み、40歳を過ぎて初めてのマイホームを購入する人も大変多くなっています。しかしローンの返済を考えると心配な面もあります。70歳、80歳になって現役の時と同じくらいの返済ができるか、というと難しいのではないでしょうか。ローンを組むならそういったことも念頭に入れて返済期間を設定する必要があります。
住宅ローンの返済期間はほとんどの金融機関で最長35年となっています。そして完済時の年齢は80歳としているところが多いです。しかしこれはあくまでも申し込み時の条件であって、本当に45歳で35年ローンを組ませてくれるかといえば、難色を示すところもあるでしょう。65歳まで定年を延ばす企業も出てきていますが、60歳を過ぎると正社員扱いではなくなり、収入が減る契約になるところがまだまだ多いです。40歳を過ぎて住まいを購入するのは構いませんが、頭金を多く用意して返済期間を短めにするなどの工夫が必要です。